ふ、と気付くと、そこは何もない閑静な住宅街。
「あれ?」
音もない。
人も居ない。
家はある灯りも点いてる、けど静かだ。
「・・・どこ、だ?」
遠くで犬が吠えてるのが聞こえる。
遠くで車の音が聞こえた。
でも知ってるモノは何もない。
「・・・あれ?」
「ここ、どこだ?」
見渡しても見えるのは白い壁。
上を見上げれば見えるのは丸いお月様。
あ、お月様だなんてなんてファンタジーな言い方してるのやら。
とにかく、月が人のことを見下ろしてやがった。
「夜?」
おかしい。
おかしいだろ。
だって私の記憶は、日が昇った真昼間で止まってる。
時計で確認もした。
12:00ぴったりだった。
いつのまに夜に?
否そもそもいつの間に外に?
私学校行ってたはずなんだ。
行ってたよ。
サボってはいたけど行ってた。
確かに登校して教室行かずに屋上で寝てました。
そして
記 憶 が 正 し け れ ば 、
確 か 私 は 落 下 し て い た
は ず な の に
「・・・生きてるし。」
まずは病院かな、と一人で納得してる自分は可笑しいですか?
ブラックカラーのお月様
= = 朔 月 の 夜 = =
(見上げた空にぽっかり浮かんだ黒い月)
(絵空事に浮かんだ物語の序幕語り)
(ねぇ、君の眼に見えるのは、ただの月ですか?)