「正常です。」
目の前にいる医者が困った顔で笑っていった。
お言葉ですがお医者様?
知 っ て る よ そ ん な の 。
こ こ に 来 た 時 か ら さ
だってふと我に返って、何してるんだ自分はって思ったからね。
しかも病院の待合室でさ。
とりあえず、今いる場所は警察署です。
なんでかって?
一言で喋るからよぉく聴け。
私が『不審者だから』です。(ホントに一言だったな)
「お名前は?」
「有った様な無い様な。」
「お年は?」
「見た目は中学生。」
「家は分かるかな?」
「分かってたら帰ってる。」
それもそうだ。
と警察官が突っ込む声と、目の前の良い年こいた爺さんが青筋浮かべたのが見えた。
頼むからこっちのことに集中してくれない?おじいさん。
「困ったなぁ。」
「参ったね。」
「いや君のことだからね。」
「実感ないからどうもこうも。」
多分今なら夢だよね、そうだよね、なんて現実逃避しても許されると思うんだよね。
許さない?
なら私が許す。
現実逃避するからまずお金下さい刑事さん。
適当に食って野宿するからさ。
顔面蒼白、喪失届けでヘルプミー
= = 義 務 作 業 = =
(乱雑な言の葉に込められた想いの形)
(黒いインクが撒かれた白紙の紙上)
(助けてと声を荒げた私はただ裏切られることを知っていた)