彼女は突然そこに現れた。
彼女は一つ、歪んだ笑顔で一つ、と呟いた。
神は無言で言葉を聴いた。
神は頷くことなくただ聞いていた。
彼女は告げた。頼みがある、と。
彼女は笑った。面白いだろ、と。
神は告げた。下らない、と。
神は笑った。馬鹿らしい、と。
彼女の問いかけに神は一言返した。
メリットは?
彼女は黙って一つ笑った。
唇を歪ませて。
神は大きく溜息を吐いた。
仕方ない、と。
神は仕方ないと呟いて、また仕方ないと笑った。
彼女はそれに満足そうに笑った。初めてみる彼女の顔だ。
神も彼女も笑った
神は笑った
たまには良いのかもしれないと、
気まぐれなのもなんて神らしいじゃないか、と
彼女は笑った
最後の終焉を思い描き、
最愛の者を思い浮かべ眠るように目を閉じる。
最後の機会を与えてやろう
足掻いて見せるが良い、人間
俺を楽しませろ
神は笑って彼女と契約を果した
望はなんだと今更に神が聞いた
たった一つだと彼女は笑った
消えてもいいのかと神は告げた
本望だ、と彼女は叫んだ
死にたいのか 神は聞いた
YESだと 彼女は告げた。
彼女が告げた最後の望み