彼女は突然そこに現れた。
彼女は一つ、純粋に悲しそうに一つ、と呟いた。
神は無言で言葉を聴いた。
神は頷くことなくただ聞いていた。
彼女は告げた。頼みがあります、と。
彼女は泣いた。悔しいんです、と。
神は告げた。下らない、と。
神は笑った。馬鹿らしい、と。
彼女の問いかけに神は一言返した。
メリットは?
彼女は黙って一つ顔を歪ませた。
唇を開いた。
神は大きく溜息を吐いた。
仕方ない、と。
神は仕方ないと呟いて、また仕方ないと笑った。
彼女はそれに悔しそうに顔を歪ませた。初めてみる彼女の顔だ。
神は笑い彼女は泣いた
神は笑った
たまには良いのかもしれないと、
気まぐれなのもなんて神らしいじゃないか、と
彼女は泣いた
最後の終焉を思い描き、
最愛の者を思い浮かべ眠るように目を閉じる。
最後の機会を与えてやろう
足掻いて見せるが良い、虚像
俺を楽しませろ
神は笑って彼女と契約を果した
望はなんだと今更に神が聞いた
たった一つだと彼女は鳴いた
消えてもいいのかと神は告げた
今更です、と彼女は叫んだ
死なせたいのか 神は聞いた
NOだと 彼女は告げた。
彼女が告げた最後の望み