Arrivederci

 

 

 

 

 

「もうお別れですか?」
「うん、そう。」

こんな時でも貴方は笑っているのですね。

 

 

 

「本当にさようならなんですね。」
「そうだな。」

 

タイムリミットは0時。
残り時間は60秒。
ああ、まるでシンデレラみたい。

 

 

 

 

 

「・・・『Never Meet』、LAVI。」
「・・・・・・うん。」

 

 

硝子の靴は置いてはいけないけれど、

 

 

 

 

 

 

「『Good-bye』、LAVI。」
「・・・・・・」

 

 

 

貴方の幸せを硝子の靴の代わりに置いて生きましょう。

 

 

 

 

 

 

 

残り、20秒。

 

 

 

 

嗚呼、初めまして、Book-man。もう直ぐ逢える友よ。

 

 

目の前に置かれたボタン。
ただの仲間へのリセットボタンを。

押すだけの勇気をくれたのは、いつだって貴方。

 

 

押せば、待っているのは、

 

 

 

なんのしがらみも無い自由を貴方へ。
仲間と言う名の束縛を僕へ。

 

 

 

 

 

僕の愛したラビへ。
「I never meet(さようなら、), Lavi!」
Arrivederci, Allen.」

 

 

 

 

 

 

 

 

最後くらい、笑って別れられたら良かったのに。と、閉ざされていく扉を目にそう思った。

 

 

 

 

 

 

『初めまして、Book-man。』
『僕はもう、貴方を縛る柵ではありません。』

 

 

 

もう二度と会えない『LAVI』へ。
【Arrivederci】 = 『さようなら』(イタリア語)

 

END

 

(08.10.12)