タブレット
「タブレット」
君はその意味を知ってるかい?ああ、別に知らなくて良いんだよ。知ってたとしても、たいして意味はないんだから。
そもそもこの問いかけだって、本当に意味も無い。
ただ知っていてほしかっただけなんだ。ここでの意味は、けして良い物ではないと言う事を。
良いかい、良くお聞き。私のタブレットは随分前に失くしてしまったよ。
とてもとても、素敵なものだったのに。あっさりと、その手を離れてしまったのさ。
悲しいのかって?寂しいのかって?莫迦なことを聞くんじゃない。
結局それが結末さ。離れていった。それも、あいつの意思さ。
寂しいという前に、私はそいつを忘れる努力をしたよ。二度と思い出さないように、密かに、密かに、奥に閉じ込めて。
君もそのうち、タブレットに合うだろう。その時は、覚えておきな。けして大切にしてはいけないと。
後悔したくないのならね。
その内、西日の射す陽だまりの中で、一生君は閉じ込められることになるだろう。
それでも良いというならば、さぁ、先に進みなさい。後悔したとしても、私は知らないけどね。
ACT.01 詩想論
ACT.02 拾得物
ACT.03 契約者
NEW ACT.04 偽家族